幼稚園

入園式当日。
早朝から着付けをしに美容院へ行く私、入れ替わりに早朝ボランティアから帰宅の夫、まだ寝ている本日主役の娘。
朝のグズグズは日課だ。支度にあれこれ口を出すともっと不機嫌になるので、時間の許す限り好きにさせている。

式では、名前を呼ばれて返事をする場面で、散々練習してきたわりには不発でおわった。娘は本番に弱いタイプ、そしてヘタレ。声と身体はデカイけども。お父さん似だね。

そのお父さん(夫)は休日返上の忙しさで、只でさえ人より1.8倍も顔が大きいのに、睡眠不足で浮腫んでしまって、本当に気の毒。入園式当日は有休をとったけど、ボランティアは休めないという。

葉桜どころか、先日の暴風雨で葉だけになった園の桜を見て、そういえば今年はお花見してないなぁ・・・と気付く。

予想通り、着物姿の父兄は私ひとりだった。新山千春似ママは髪の毛のセットもばっちりで、美しかった。夫の会社の人(先輩)の子が、3人揃って娘と同じクラスと知ってびっくり。父親同士、入園式で会って初めてわかったらしい。私はもう親子の顔も忘れてしまったけど、名前は憶えておかなくては。ほんと顔と名前が一致しない。憶えきれない。



幼稚園1日目。
初日からバスの時間ぎりぎりで焦る。理由は、余裕をもって家を出た所、ばぁば&近所の人に捕まり写真撮影会。そりゃ遅れるよね。
娘は笑顔で手を振ってバスに乗って行った。嬉しくて仕方がない、といった感じ。
帰りのバスの出迎え時、タラップを降りた年少さんは皆、母の胸へ飛び込んでて「微笑ましいわ〜」と思って自分も用意していたら、娘は私を見るなり「フン!」という顔をして、新山千春似ママのところへかけ寄り、手を繋いだ。それを見た新山千春似ママの息子、怒る。そりゃ怒るよね。

なんだか「淋しい」というよりも、こういう時に不機嫌になる娘はまさしく私そっくりで、帰り道「もっと(幼稚園で)遊んでいたかった。(家に)帰りたくなかった」とポツリと言った娘は、昔の自分を見ているかのようで凄いなぁと思ってしまった。
その様子を実家の母に電話で伝えたら、咳込むほどの大笑い。歴史は繰り返す。