ご近所付き合い

夫の生まれ育った土地に引っ越して、早1ヶ月。


政令指定都市とはいえど、我が町内は本当にのどかで田舎。お年寄りが手押し車で道端にしゃがんでお喋り、という光景も日常茶飯事で、各家庭は広すぎる土地で家庭菜園の域を超えた量の野菜作りをしている。



そんな町内で少し前に祭りがあり、それに参加(というか見学)する機会があった。
想像以上に子どもも居たし(もっと少ないかと思っていたので)、娘と同年の子もいたし、その母親らしき人とも話したし、義母が勝手に「うちの嫁が友達になりたいって言ってるから(言ってない)なってよ〜」などという飛んだアクシデントもあって、脇汗ダラダラな濃密な時間を過ごした。
皆ほとんど顔見知りな町内で、新顔の私と娘は目立つのか、目線が上から下いってもう一度顔、と舐めるように見られ(でも話しかけられず)、完全にアウェイな状態。箱の中もしくは穴掘って隠れたい気分の母の前で、浴衣姿の娘は陽気に、踊りの輪の真ん中で踊っていた。

来年の今頃は、この場に違和感なく参加しているのか、まったく想像もつかない。
こういうとき何を思うかって、「雨ニモマケズ」の一説にある「皆にデクノボーと呼ばれ、褒められもせず、苦にもされず、そういうものに私はなりたい」が浮かぶ。